新亜光学工業株式会社はデジタルカメラのODM生産も可能
ODMとは?
新亜光学工業株式会社は、シャッターアイリスやTDNユニットなどカメラ向けの精密機械製品のほか、デジタルカメラ本体の完成品を生産することもできます。
近年、国内の大手デジタルカメラメーカーも、ODM(Original Design Manufacturing)生産を行っています。
ODM生産とは、その製品を生産する技術、設備を持つ企業が、委託者のブランドで製品を設計、製造することを指します。
ODMのメリットは、商品の設計から開発までを一貫して委託することができる点です。ODMは、受託企業に製品の詳細設計や図面などを支給し、場合によっては技術指導も行う「OEM」の進化した形態と言えます。OEMは主に委託者の生産力不足の解消のために導入されます。
対してODMは、主たる商品設計や開発から受託企業に委託するため、受託企業は委託者と同等またはそれ以上の技術や設備をもつ企業であることが前提条件です。その条件が確立されていれば、安心して商品の開発~製造を依頼することができ、委託者は商品のブランド構築や販売に専念することができます。
さらに、仮に商品製造に関するノウハウがなかったとしても、「こんな商品を開発、製造したい」という希望に基づいて設計開発を依頼することもできるので、ノウハウのない新規事業参入の方法としても有効です。
低価格に高品質なカメラを生産可能
2010年頃から、日本のデジカメメーカーは光学機器のODM生産を台湾の企業と行うことが増えてきており、今やソニー、パナソニック、ニコン、オリンパスなど多くの企業が台湾の企業をサプライチェーンとしています。
新亜光学工業も、台湾メーカーの中国現地法人と連携しており、デジタルカメラのODM生産を行うことができます。
デジタルカメラのODM生産のメリットは、製品を国内で製造するよりもコストが低く生産できることです。台湾、中国の豊富なマンパワーや高度な電子機器、光学機器の大量生産が可能な環境を利用することで、人件費、材料費、製造費を抑えて高品質な製品を製造することができます。
また、デジタルカメラ製造についてノウハウがなくても、ODM受託企業のノウハウを元にできるので、商品として実現性のある仕様やデザインであるかという点も協議しながら開発することができます。